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背番号「#99」への応援歌

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2007年 03月 12日

みんな野球大好き

 先日、NHKの公開生番組に観客として参加してきました。もともと、ヤンキースファンの先輩であり、常々相談ごとなど聞いてもらってる先生からのご紹介でした。私は、カーディナルスと同じくらいヤンキースが好きなので、その日はヤンキースファンとして参加しました。番組は7時10分からなのですが、リハーサルもあるとのことで、5時30分に約束のレストランに行きました。(そのレストランをスタジオとしてオンエア)
 外は風が強く、肌寒かったのですが、係の方が、私が着ていたヤンキースのスタジアムジァンパーをみて「ヤンキースファンですね」とだけ聞きレストランの中に案内してくれました。中は熱く、ほとんど満席でした。周りの雰囲気を感じ取る余裕もなく、緊張したまま案内されるテーブルまで行きました。他は人で賑わっているのにもかかわらず、私が案内されたテーブルは誰もおらず、私1人だけ。ひとつ向こうのテーブルには明らかにレッドソックスファンとわかる格好の方たちがいらして、気のせいかこちらをみているようでした。私が心細くしていると30秒もしない内に、2人の男性が「どうぞよろしく」と言って座りました。1人は体がガッチリと大きく、1人は対称的に細身の方でした。2人の方はヤンキースファンで、どうやら私がいるテーブルはヤンキースファンが座るようになっていたようです。もうしばらくすると、1人の女性の方がいらしました。もちろんヤンキースファンです。私は緊張しながらも頑張って話をしました。上手に話せていただろうか?あるいは上手に笑えていただろうか?今思うと不安です。
 6時を過ぎるとリハーサルの始まりでした。私は始終緊張していて、さらにレッドソックスファンからの見えない圧力に負けそうで、腰が退き気味でした。拍手するタイミングや、お手洗いに行くタイミングなど確認している内に番組が始まりました。
 番組の途中、レッドソックスファンとヤンキースファンからコメントをとる機会があったのですが、緊張のあまり、しどろもどろで言ってしまいました。「今年こそ、ワールドシリーズ制覇です!」
 番組はあっという間に終わりました。帰り道に、今回の参加を紹介して頂いた先生に携帯電話から報告しました。「楽しかったか?そうか、よかったな」と言って頂きました。外の風は冷たかったのですが、その言葉で心があたたかくなりました。振り返ってみると、レッドソックスファンもヤンキースファンも好みの違いこそあれ、みんな野球が大好きな人たちなんだと感じました。それからやっぱり応援する球団がワールドチャンピオンになって欲しいのだと感じました。それからやっぱり、日本人選手を応援しているのだと感じました。それから日本人選手が活躍する姿に自分自信を重ねているのだとも感じました。
 日本人選手もそうじゃない選手も、みんな頑張れ!今年もMLBに素晴らしいプレーを期待します。

# by stl99-kp | 2007-03-12 01:09 | 記事
2007年 03月 07日

晴れた日!

始まりましたね!

いい写真です!
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監督さんも、輝いてます!
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# by stl99-kp | 2007-03-07 20:53 | 記事
2007年 02月 22日

野球少年の頃 2

 マコくん、ユウくん、兄の3人が中学生となり、僕ら3人は5年生になりました。Bチームに所属し、翌年の6年生までBチームで頑張りました。この二年間は真面目に野球をやりました。しかし、ほとんど負け試合でした。勝った試合は数回です。
 今考えると不思議です。負けたからといってナインの誰かを責めるなんてことがないのです。今の僕でしたら「あいつが下手だから負けた」なんて言わないまでも、せめて思うぐらいは… するでしょう。あのときの僕たちは誰も責めたりしない。たぶんそれは、想像するに、「自分が下手くそだから、とても人のせいには出来ない」ということでしょう。それほど、野球がイマイチの人が集まったチームでした。
 小学校6年、夏の公式試合のことです。みんなやる気充分です。特に僕らは、最後の試合になるかもしれないわけですから。その日の朝は、いつものジャージではなく、大好きなユニフォームを着て、例によって、ノンくん、アキくんの3人でグランドへ向かいました。僕たちのユニフォームは水色が主体で、他のチームのユニフォームより格好よく感じていました。僕たちは青い空の下、嬉しそうに自転車をこぎました。試合がある日はやっぱ嬉しいのです。「今日はポカリスエット凍らせてきたゼ」「すげー」、「ゲーターレード凍らせてきたゼ」「やるー」、気分は遠足気分です。グランドに着くと早速何人かがキャッチボールを始めています。僕らも混ざって始めました。しばらくすると、ボールを受けているノンくんが近づいて来て言いました。
「今日は勝ちたいね」
 いつも冗談しか言わないノンくんが突然、本音を伝えてきました。今でもそうですが、心の準備が出来ていないときに本音を言われるとタジタジしてします癖が僕にはあるのです。やはりこのときも内心タジタジしました。一瞬の沈黙の後、
 「そうだね。弱いチームだったらいいね」
 僕はそう答えました。
ノンくんはこのBチームのキャプテンでした。「いろいろ考えているんだ」そう思いました。キャッチボールを続けていると監督がこちらに歩いてきました。どうやら対戦相手がきまったらしい。みんなキャッチボールをやめて、走って監督の周りに集まりました。
 いつも険しい表情の監督でしたが、このときもやはり険しい表情でした。監督が口を開いた。「対戦相手が決まった」
 みんな耳を澄ませた。次の言葉に集中した。もしかして初めての一回戦突破になるかもしれない!早く、早く対戦相手を聞かせて!僕たちは、それが弱いチームであることを祈り、目を爛々と輝かせていた。そして監督は相手チームの名前を言った。
僕は「?」でした。あまり聞かない名前でした。みんなの表情をゆっくり見た後、監督は続けた。「去年の優勝チームだ」そしてさらに続けた。「一昨年は準優勝だった」

僕たちの目から輝きが失せていった。僕は思った。「一回戦で優勝チーム?マンガのような展開だ」そしてさらに思った。「もしも勝ったら本当にマンガのような展開だ」
 現実は厳しかった。ピッチャーがスゴすぎでした。唯一、僕ひとりだけ、1回だけヒットで塁に出ることが出来た。もちろんまぐれ当たり。しかしそれに続く人はなく、結果はコールド負けだった。負けることは予想していた。でも、本当に負けると悔しかった。「せっかくヒットを打ったのに」人のせいにしたかった。だって最後の試合だったのだから。
みんな無言で、片づけを始めた。僕は、母親が作ってくれたお弁当を食べることなく、午前中でグランドを後にした。無言の帰りの道中、ノンくんが指を指して言った。
「ほら、ひこうき雲だ」
空を見上げると、ひこうき雲が流れていた。「本当だ」僕は小さい声でそう返した。別に感動しなかった。「ひこうき雲みたからって、野球が上手くなるわけでもあるまいし」
家に着き、玄関で靴の紐をゆっくりほどいた。砂だらけだった。靴も、服も。早く脱ぎたかった。でも、このユニフォームをもう少し着たままでいたかった。僕は靴の紐を結び直して、その格好のまま外に出た。家の前には、ノンくんと、アキくんが待っていた。「Aチームが勝ち続けてるって」そして僕たち3人はAチームの応援に行った。僕は、このユニフォーム姿の自分が好きだった。
 
 翌日の朝、兄の声で目を覚ました。顔を洗った。食事をした。歯を磨いた。いつもの朝だった。昨日の悔しさと寂しさは薄れていた。きっと、あの気持ちは過去のものになるだろうと思った。僕の夏は終わった、そう思った。


次回で完結しますから、最後までおつきあい願います。

# by stl99-kp | 2007-02-22 00:17 | 記事
2007年 02月 18日

野球少年の頃 1

 火曜の夜、自分で準備したジャージを布団の前に置く。そして翌朝の水曜日です。5時に目覚し時計の音で目を覚まし、「ガバッ」と体を起こします。朝は苦手だの低血圧だの会社より布団がいいだの、そんな言葉を知らない小学校3年の頃です。隣の兄はまだ布団の中ですが、僕は構わず着替えをします。両親が寝てる部屋をゆっくり、静かに横切って玄関に到着。両親に気づかれないように外に出るのがちょっとした楽しみでもありました。玄関で運動靴を履いていると、間もなく兄がやってくる。そして兄が先に玄関を出る。兄より早く着替えても、いつも兄の方が先に玄関を出ます。不思議なことですが、どんなに頑張っても、兄にはかないません。兄に続いて下駄箱の上においてあるグラブをもって玄関を出て、静かに玄関を閉めます。
自転車に跨り道路を見渡せば、そこにはもう友達のマコくんが待っています。兄と僕の3人が揃うと「おはよう」なんて声はなく、すぐに「行こう」と言って自転車を走らせます。空は薄暗く、車も通らず、いつもの大人たちもいません。気持ちいいくらい静かです。止まった景色の中で僕たちはペダルを踏みます。風が冷たく気持ちがいいです。ユウくんの家で自転車を止めて声を出します。「ユー、ウー、ク~ン」すると数秒のうちにユウくんがやはりグラブを持って登場です。次はノンくん、アキくん、そして自転車を走らせること10分ぐらいでしょうか?学校のグランドに到着です。この場所で小学校6年までの4年間、僕は野球を続けました。

 野球のシーズン、4月~10月ぐらいでしょうか?毎週水曜と土曜は朝の5時に起きて野球の練習です。対象は、同じ地区に住む小学生のみです。僕の住む地区は小学生の人数が多く、通常ひとつの地区に1チームですが、僕の地区はA、B、Cチームと3チームあります。小学校3年、4年時はCチームでした。公式試合に出ることがないチームです。早朝の練習は何をしていたかというと、まず、グランドの周りを走り、キャッチボール、そしてノックを受けた後は自由時間です。監督たちは、A、Bチームに力を注いでいるため、僕たちは自分たちで野球ごっこを始めます。グランドの隅で、バックネットを組立て、メジャーを使ってピッチャープレート、セカンドベース、そしてファースト、サードベースの位置を決めます。そして人数を半分に分けて野球ごっこの始まりです。「投げた」「打った」「はずした」「それでも一塁に投げる」「暴投」それの繰り返しだったので、盗塁は百パーセント成功した。笑いが止まらなかった。汗をかくほど楽しかった。

 練習の帰り道は、マコくん、ユウくん、兄の上級生3人は、自転車を3台並走しながら、「今日はいい球が走った」「ヘッドスライディングが決まった」など話している。その後ろを、ノンくん、アキくん、僕の下級生3人は、やはり同じように自転車を並走するのだが、「昨日のアジフライは薄かった」とか「そのマンガ、次貸して」などそんな話しかしていません。この早朝練習は週2回しかない大切な時間だ。僕はこの時間が楽しかった。早起きしてみんなと会うのが楽しみだった。早朝の冷たい風が頬を触れる感じが気持ちよかった。だけど何かが満たされなかった。特にこの練習の帰り道にはいつもそれを感じた。「本気でやっていない」そのことを前を走る3人から感じずにはいられなかった。今のままでは物足りなかった。他地区のチームと試合をしたかった。勝負をしたかった。たぶん、他の2人も同じ気持ちだった。


次回に続かさせて下さい。

# by stl99-kp | 2007-02-18 19:54 | 記事
2007年 01月 14日

1年ぶりの復活です

周りが盛り上がると、つい「僕も」と同じことを始めます。それならまだしも、「マネしていると思わわれるとシャクだから」と意地になって、最後までその盛り上がりや誘いに乗らないことも多々ありました。今回は素直に、ブログの波に、時代の波に乗ります。よろしくです。

# by stl99-kp | 2007-01-14 01:59 | 記事